TOP>P.G.D Information>Nihei's Column >Nihei's Column2004
|
はじめまして、パラゴビのTATSUです。 月に一度の更新を目指して?書いていこうと思ってます。 |
update 2004.5 |
|
第一回目は個人的に深海について。 ダイバーにとって30m以深は、深海である。 深く潜れば潜るほどダイバーの体に水圧がのしかかってくる。 そして様々な影響をダイバーにおよぼすのだ。良く知られているのがいわゆる潜水病で、 潜っている間に呼吸とともに体に溶け込んだ窒素が、或るルールを無視した潜り方をすると、 ちょうどコーラの栓を抜いた時に泡が出るように体内で気泡となる。 気泡が血管に詰まると血栓を起こし、関節に溜まれば激しくいたむ。 また、窒素には麻酔作用があって、30mを越すと酒に酔ったような症状が出る。 ひどくなると女の人の笑い声が聞こえるとか、笑いがとまらないなどの異常をきたす。 |
![]() |
|
このような理由で深海には普通の潜り方では数分しかいられない。 しかし、そういう場所には未知の魅惑的な魚がいるもので、つい禁断の世界へと誘われてしまう。 深海の魚はなぜだか色の綺麗なものがうようよしていて、 スジクロユリハゼのように妖艶な姿を水深40mちょいの海底で深酒した時のように見るのはなかなかおつなものである。 仕事上、ガイドとして連れて行けないが、深海には禁断の実がついているのである。 |
|
update 2004.7.6
|
||
|
私が確認しているだけでセブ・マクタンには1300種ほどの魚が生息していて、 それぞれ違ったおもしろい生態がある。 なかでも世界の海において代表する魚といえばクマノミのなかまになる。 最近の映画においても主役になるほど知名度があがっているほどである。 クマノミは他の魚と違う生態で生活している。魚の多くは性転換するのだが、 クマノミは雄性先熟といってオスからメスになる。 ひとつのイソギンチャクに住んでいるクマノミの中で一番大きいのがメスで次に大きいのがオスである。 メスが死んだりしていなくなるとオスがメスに変わり、子供の中で一番強いのがオスになるのだ。 |
![]() |
|
![]() |
他の子供たちはこのような世代交代が無い限りいつまでも子供のままである。 また、クマノミというのは血のつながりはまったくない家族でもある。 というのはクマノミの卵は孵化したあと水面を漂い成長しながら住居となるイソギンチャクに落ち着く。 このため同じ遺伝子を持つもの同士が同じイソギンチャクにたどり着く可能性は無に等しいのである。 つまりクマノミは赤の他人同士の寄せ集めの家族なのである。 しかし、けなげにイソギンチャクで他人同士仲良く暮らすクマノミが見え隠れしながら 泳ぐ姿をみていると私たちもかくありたいと思う。 |
|
update 2004.8.17 |
||
セブ、マクタンの海岸線には実に多くの小さな生命が住んでいる。 ピクチャードラゴネットも 浅い海で生まれ、珊瑚に付いた藻などを食べ成長し、 子孫を残してその一生を終えるのだ。 |
![]() |
|
ほとんどの魚たちは大陸棚と呼ばれる浅い海に暮らし、そのまたほとんどが海岸線の海に大きく依存している。 その中でも特に幼魚は海岸線の海はなくてはならない所である。一方、海岸線は人間と海との接点でもある。 海水浴や海の幸を得る人など様々な人々が関わりを持っている。 しかし、その中に浅い海が魚にとってどれほど重要な所なのか理解している人はいったい何人いるだろう。 ここマクタンにおいてもゴミ袋など多くのものが捨てられている。 1人1人は何気なく捨てているのだろうが、チリも積もれば立派な悪意になる。 |
||
update 2004.10.18 |
||
|
ただ見ていると永遠に変わらないように見える海の世界。 しかしよく観察していると実にダイナミックに変化していることに気づく。 ここマクタンの海も日々変化を遂げている。 |
||
![]() |
マクタンの造形サンゴ類はそれぞれが勢力を伸ばそうと日々戦いをしていて、 日中は成長することによって相手に覆い被さり、光を遮断する。そして夜になるとスウィーパー触手とわれる戦闘用の触手で相手を殺そうとするのだ。 |
|
| サンゴによって成長するスピードは違ってくる。 枝サンゴは成長は早いのだが、体がもろく簡単に壊れてしまう。 石サンゴ類は反対に成長は遅いが簡単には壊れず汚染にもつよいのである。 サンゴが崩れているのを見かけるが、崩れたサンゴ礁は自らが土台となり、また新しいサンゴが生える事で成長していく。 自然などの物理的破壊には意外にも強く半年もすれば元に戻る。 そう簡単に全てのサンゴが消滅なんて事はない。 しかし、生活排水やダイナマイト漁、漂白剤などの科学的破壊には 極めて弱いのも確かである。これからも海の仕事に携わるものとして考えなくては思う。 |
||












